ふくしまワンデイドライブ

Part2▶ ご当地B級グルメから名産品まで浪江町の逸品がここに集結「道の駅なみえ」

浜通り

◆浪江の歴史を感じるもうひとつの道の駅「なみえの技・なりわい館」

こんにちは、トヨタレンタリース福島 サトウです。
今回も前回に引き続き「道の駅なみえ」をご紹介します!

前記事▶Part1▶ ご当地B級グルメから名産品まで浪江町の逸品がここに集結「道の駅なみえ」

実は道の駅なみえのもうひとつのおすすめは、隣接する「なみえの技・なりわい館」。

地元の伝統工芸である「大堀相馬焼」と地酒の 「磐城壽(いわきことぶき)」、どちらも浪江町が誇る地場産品です。なりわい館では展示販売されているだけじゃなく、実際に地元窯元の陶芸体験や酒造りが行われている酒蔵見学、さらには搾りたての日本酒を味わうこともできる〝体験型〟の施設になっています。

入口には、杉玉や酒升がお出迎え🍶日本酒好きの私はテンション上がる⤴

こちらもでも「道の駅なみえ」の駅長東山晴菜(ひがしやまはるな)さんに案内していただきました♪本当にありがとうございます。

まずは入って西側、磐城壽(いわきことぶき)で知られる鈴木酒造店さんが手がける「Sakekuraゆい」へ。鈴木酒造さんの様々な商品を置いている貴重なショップです。日本酒のレイアウトもステキ☆

日本酒だけでなく、酒粕やおつまみなどの食品やSakekuraゆいだけのグッズや限定酒もあるんですよ~。

鈴木酒造店さんは、地元請戸漁港に酒蔵を構えていましたが、2011年に起きた東日本大震の津波で全壊。同年、山形県長井市に拠点を移し酒造りを再開し日本酒を作り続けてきました。今回、10年ぶりに地元・浪江での酒造りを再開しようと、現在の山形拠点はそのままに、新たにこの道の駅蔵を構え、浪江の米と水を使った酒造りを始めています。

タイミングが合えば、鈴木酒造店さんの酒造りの工程が店内より見ることが出来たり、日本酒ファンにはたまらない空間です。

◆酒蔵が提案する発酵食品づくしの贅沢ランチ

日本酒の販売の他にもカフェエリアがあり、酒蔵ならではのランチプレートやデザートプレート、お酒に合う軽食も楽しめます。飲食スペースは、道の駅というよりおしゃれなカフェテラスのよう!

人気の選べるランチは2種類!「酒蔵カレー 1,200円」と「発酵ランチ 1,500円」。発酵ランチには、ドリンクとミニデザートが付いてきます。※提供時間は11:00~14:00。

限定メニューの「酒蔵カレー」は、鈴木酒造店さんの濃厚甘酒を使用しているそう。ピリッとした
辛さの中にも、ほんのりと甘味も感じられ、何度も食べたくなるカレーです。

「発酵ランチ 」は、地野菜を使ったサラダと発酵食品づくしで身体に良さそう!
ヘルシーなうえ、色々なものを少しずつ食べられるのが嬉しいですね!

これも食べたかった!日本酒を使ったソフトクリーム。酒升のサーブもかわいい~♡

発酵食品ブームの今、甘酒ドリンクも、女性に嬉しい美容効果が期待できると大人気のようでした。

甘酒デザートには”恋みくじつき”です♡

”酒蔵が手掛けるカフェ”という誰もが気軽に立ち寄れる場所をきっかけに、これから日本酒を知りたいという初心者にも、もっと日本酒を楽しんでほしいです。

◆地域に広く親しまれてきた伝統的工芸品「大堀相馬焼」

入って東側は、それぞれの避難先で再開していたすべての窯元が集まった「大堀相馬焼」のコーナーです。中に入ると、普段使いの食器から、作家さんの一点ものまで、様々な器がならび迫力満点!

300年以上の歴史を持つ大堀相馬焼。馬の絵「走り駒」は「縁起が良いもの」の象徴として、青ひび、左馬、二重焼などが特徴でですが、独特の風合いがなんとも美しい。

伝統工芸品と言っても伝統だけを重んじた堅苦しいものではなく、現代の暮らしにマッチした彩りのある作品も増えているそう。

私が以前大変お世話になり、大堀相馬焼を好きになったきっかけを作ってくれた、明治から続く栖鳳窯(山田陶器店)3代目窯元山田正博さんの作品も並んでいました。再開できた嬉しさと懐かしさもあり感慨無量…

若い世代や女性目線も大切にした作品も数多くあるので、伝統を味わいながら、日常の生活にさりげなく取り入れてほしいな…徳利やお猪口もあるので、ぜひお気に入りの地酒と共にいかがでしょうか。

専門の職人が常駐し、自分だけの作品が作れる陶芸体験もできるようになっています。(3日前までに要予約)。家族や友達と、世界に一つしかない陶器を創ってはみませんか?

◆大人も子供も癒しのスポット「ラッキー公園」

お腹が満たされたら、最後は全国初となるポケモンの公園「ラッキー公園」へGO!

遠目から大きなラッキーが目をひいていて、見た瞬間ワクワク♪
幸せ(福)を運ぶと言われることから、ふくしま応援ポケモンとして人気の「ラッキー」。園内にはさまざまなポケモンをデザインした遊具が設置され、ポケモンファンの心躍る空間となっています。

突如目の前に現れたポケモンたち。

ブランコ、スイング遊具、砂場、すべり台、ベンチとポケモンがとにかくかわいい♡

ピカチュウベンチ。大人もここで一休み。全体が見渡せるので、子どもたちを遊ばせるには、ちょうどいい広さです。

浪江町の漁船が描かれたポケモンマンホール「ポケフタ」。世界に1枚しかないオリジナルデザインのマンホールなんですよ。広~い敷地内のどこか??に設置されているので、お子さんと散歩しながら見つけてくださいね☆

◆町民の心に復興の明かりを灯す

最後に駅長さんからこれからの想いを伺いました。

原発事故後の一時期、浪江町から人影が消えたこともありました。私が浪江町に移住した4年前は、町を歩いている人も、町に灯もなく真っ暗。それが今では復興がめまぐるしく進み、少しずつ生活の息が感じられ、前を向いて歩いている人も多くなった。子ども連れの家族や孫を連れて道の駅を訪れてくれる。想像もできない光景です。

「浪江に帰ってくるのはお墓参りの時ぐらいだけど、家も解体してしまったから、ゆっくり話せる場所がほしい」との声もあり、設内には井戸端会議ができる畳のある部屋も用意しました。

また、当初はコンビニエンスストアを入れる考えだったスペースには、駅長さんの提案で「無印良品」がオープンすることに。手軽で本格的なレトルト食品は人気で、洋服や下着が近場で買えると、地域の人々にとって役立つ存在になっているそうです。道の駅への出店は全国初。

町の人が好き!いつも家族のようにとても大事にしてもらっています。支えてくれている人たちに感謝を忘れずに。これからも地元のみなさんの声を大切にして、町の灯を絶やさないようにがんばっていきたいです。

地域の魅力がギュギュっと詰まった「道の駅なみえ」。行ってみると意外な魅力を発見できて旅行気分を味わえます。訪れる人が思い思いの楽しみ方でゆっくり過ごせるような、たくさんの人たちが行き交う道の駅になることを心より祈っています。また、元気な駅長さんに会いにいきたいなぁ。ありがとうございました。

【道の駅なみえ】
所在地:福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字知命寺60
営業時間:10時〜18時
定休日:毎月最終水曜日(なみえの技・なりわい館 大堀相馬焼のみ毎週水曜日)
駐車場:128台(大型車:22台、小型車:103台、身障者・妊婦用:3台)(24時間利用可能)
トイレ:男性用 (小)8(大)洋7(大型ブース1)、女性用 洋27(大型ブース1、多機能トイレ1) 、(一部、24時間利用可能)
公共施設:大会議室、談話コーナー、交流サロン、郷土料理研修室など


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