ふくしまワンデイドライブ

グルメだけじゃない!道の駅に隣接する「川俣おりもの展示館・からりこ館」~体験型・川俣ドライブ旅②

中通り

こんにちは、トヨタレンタリース福島 サトウです。

銘品館シルクピアの敷地内には川俣グルメだけでなく、川俣の絹織物の歴史や伝統技術を紹介する「おりもの展示館」、手織りや染色の体験ができる「からりこ館」があります。川俣の歴史、技術の発展史などが目で見てさらに体験もできる施設です。

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◆江戸時代から続く世界の川俣シルクとは…

川俣町は福島市の南西隣り、阿武隈(あぶくま)山地の山間にあります。1400年前に小手姫(おてひめ)が養蚕(ようさん)・機織り(はたおり)の技術をもたらしたと伝わり、美しい自然と豊かな風土に恵まれ、養蚕や機織業が非常に盛んな土地「絹の里」として栄えてきました。純白な輝きと光沢をもつ絹とともに「東洋一のシルク」といわれた川俣シルクは生まれるべくして誕生したと言われています。
IMG_2769早速館内に入ると目を惹くのが、数多く展示された川俣シルクの作品。なめらかな風合いと絶妙な光沢が上品でうっとり✨もちろん販売もしています。そしてこちらの施設は、なんと入館料は無料です!

IMG_2774■1階の機織り伝承室では、古代からの織物の変遷を紹介したパネルや町内の機織り業者で使われていた昔の機織り機や養蚕道具が展示されています。
IMG_2776世界的な靴ブランド『Jimmy Choo』の創始者ジミー・チュウ氏が福島復興のため川俣シルク、会津木綿、会津漆器、を用いて製作した靴も展示してあります。これがあのジミー・チュウの靴!まさか、目の前で見れるとは…とっても素敵☆
IMG_3201■2階の常設展示室では、家内工業による絹織物から力織機導入に伴う工場生産、さらに現代へとつながる川俣の織物業の歴史を写真など、展示館の中は川俣シルクの歴史資料がいっぱいです。
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IMG_3220カイコの幼虫は遅くとも5年で口から糸を出しマユを作り出します。そのマユの中に入り、しばらくして蛾になってマユに穴をあけて出てきます。出てこれずにそのまま死んでしまうものもいるそうです。人工飼育でしか生きていけないカイコ、そのお返しに絹糸を出してくれるのです。

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◆NHK大河ドラマ「八重の桜」の衣装も川俣シルクで

この展示室一番の見ものは、NHK大河ドラマ「八重の桜」で女優の綾瀬はるかさんが着用した「川俣シルク」の衣装を間近で見ることができます。
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IMG_2807ひときわ目を奪われたのは、そのなめらかな玉虫のような光沢と川俣シルクの質の高さから伺える宝石のような美しさ。
IMG_3207織りによって風合いが異なる生地見本も、実際に触ってみることができます。あらためてシルクって素晴らしい。
IMG_32052018年9月フランス・パリのユネスコ本部で行われたショーで「羽衣」として舞台を彩ったフェアリー・フェザー。各国大使をはじめとする1,000人以上の観客を魅了したのだとか。実際に手に取ることもできます。
IMG_3227意外に分かるようで分からなかったシルク生地。みなさんもチャレンジしてみてくださいね。

◆気軽に手織りや草木染めの体験ができる「からりこ館」

おりもの展示館と併設して、手織り体験や草木染体験ができるからりこ館があります。
IMG_2768何やら初心者でも手軽に体験できそうな案内を発見!子供の頃も、一度はやってみたかった機織り。製作時間も約30分ほどで織りあげられるということで、コースター作りにチャレンジしてきました。大人数でなければ予約なしで体験できますよ。
IMG_2610からりこ館内はバリアフリーになっています。足の不自由な方でも安心して楽しめます。
IMG_2622中に入ると、明るい作業場に沢山の機織り機が。手前に私たちが織るコースター用の小さな手織り機が並んでいます。まずは、自分の好きな色がある席を自由に選べます。今回は全く違う色を選んで出来上がりを楽しみにしたいと思います。
IMG_3056縦糸と横糸の組み合わせでいろんな模様ができるのすが、順番を間違えないよう、無心になって織り始めました。これがなぜかかなり癒される時間です。機織りって面白い!
IMG_3057今回は足踏みのない、平織です。1.3~2.4と順番を間違えないように、トントン…トントン♪糸の引っ張り具合も重要、気は抜けません。
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IMG_2642どんどん慣れてくると、サクサクと織れていき、気が付いたら予定のコースターの長さを少しオーバー😅
IMG_2661あっという間に完成☆指導員の方が最後にアイロンをかけてくれて、素敵に仕上げてくれます。
IMG_2663今回お世話になった、本田さんと菅野さん。やさしく丁寧に教えてくださり、すっかり織物にハマりました。ありがとうございます。次回はもう少し大きなテーブルセンタークロスにチャレンジしてみたいです!
本格的な織物や草木染などは、定期的に体験教室も開かれているので、ぜひ問い合わせてみてくださいね。昔ながらの手織りや染色を実際に体験できますので、からりこ館を訪ね、本物の絹に触れてみてはいかがでしょうか。

◆4月27日~6月16日までの特別企画展

川俣町で栽培が始まったアンスリウムを川俣シルクと融合させた特別企画展が開催されています。アンスリウムの特徴のひとつのハート形に絞った作品など目を奪われる作品が数多く展示されています。
IMG_3230ワインレッド色に染め上がった華やかなシルクをぜひ見てほしいです。
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【川俣町おりもの展示館 からりこ館】
住所:福島県伊達郡川俣町大字鶴沢字東13-1
電話:024-565-4889
開館時間 9:00~17:00(最終入館 午後4時30分)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌日休館)・年末年始(12月28日~1月3日)
入館料:無料
アクセス:東北自動車道福島西ICから30分、同二本松ICから30分
駐車場:車、マイクロバス、中・大型バス駐車場有

※体験希望の方は施設にお問い合わせください。


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