老舗の和菓子店が作る惣菜パンが人気「吉田菓子舗」@会津若松市
会津
★ふくしまワンデイドライブinstagramページオープンしました★
https://www.instagram.com/toyota.rent.a.car_fukushima/
◆明治大正から続く老舗和菓子店が作る惣菜パン
こんにちは、トヨタレンタリース福島 サトウです。
今回のドライブ旅は会津若松市。県内でも人気の観光地ですが、ガイドブックには載らないような、地元の人しか知らない魅力あるお店がたくさんあります。
歴史ある会津の城下町では、やはり茶道・お菓子の歴史も深く、老舗和菓子店が多く並びます。
その中で、和菓子屋さんなのに”パンが人気?!”という「吉田菓子舗」をご紹介します。
◆会津若松で創業100年以上の歴史を持つ老舗の和菓子屋
明治時代から続く「吉田菓子舗」。
100年以上の歴史を持ち、創業以来の手作りを守り、こだわりの和菓子からパンまで販売する地元で愛され続けているお店です。
現在3代目としてお店を切り盛りされている店主の吉田弘治さん。
お店を継ぐ前は銀行員だったそうです。
作業場で働く姿は職人気質なイメージでしたが、お店が一段落した午後、和やかに興味深いエピソードなどを訊くことができました。
◆なぜ和菓子屋さんにパンが??
地元ではちょっとした名物になっている吉田菓子舗の惣菜パンと菓子パン。
人気のパンは、外からでも良く見えるように窓際に配置。
引き戸越しには、レトロなガラスケースにパンが鎮座しています。
「実は、初代が最初に手がけたのは和菓子ではなく、パン作りだったんだよ。」
それは、戦時中の配給制度。
各家庭に配給された(とうもろこしの粉)を近所の方から預かり、何とか美味しいぱんに焼き上げて手渡ししたのが始まりで、時代が進むにつれ人工甘味料などが入り、甘い菓子パンを作り始めたそう。現在は若い人の趣向に合わせた惣菜パンが人気に。
特別に作業場を覗かせていただきました。
年季の入った作業場では、一つ一つ丁寧に職人さんの手によって愛情たっぷりの惣菜パンが作られています。
揚げたてのトンカツやコロッケが、パンに挟まれていく~。
この光景を眺めるだけで、なんとも贅沢な感じ。
何十年と使い込まれた扇風機もフル稼働。存在感あるなぁ・・
◆売り切れ必須の人気商品、”カツサンド”
「午前中に行かないと、人気のパンは買えない!」という事前情報もあり、この日は9時半頃に到着。
次々に出来立てが、木枠のガラスケースに所狭しと並んでいきます。
手作りパンは、常時18種類ほど。
パンから上る湯気で曇るガラスもいい感じ。
お目当ての1番人気”カツサンド”。
薄めの豚肉はこってりした甘めのソースとしっとりキャベツが挟んであり、もっちりとしたパン生地との相性もバッチリ。そしてこの値段。
午前中には売り切れてしまうのも納得です。
2番人気は”ころっけ”
”はむさんど”はどこか懐かしい~。
あんやくりーむといった甘いパンも美味しいですよ。
この照り具合がたまりません。
◆全種類制覇は10時半頃が狙い目
地元の常連さんは、全種類が揃う10時半めがけて次々と訪れます。
店主から聞いてはいましたが、職人さんも総出で対応に追われています。
お目当てのパンは、お店の方に伝えて、ひとつひとつナイロンに入れて会計です。
お店は狭いので混雑し、会計までは少し待ちますが、地元のファンはちゃんと並んで待っています。
人気のパンのトレーは空になっても、次々運ばれてきますので焦らずに。
パンは保存料を一切使用していないそうなので、買った当日に食べて下さいね。次の日には硬くなってしまうので。
いつかは、全部制覇してみたいな!
◆創業以来の代表銘菓”巴もなか”
実は、会津若松の和菓子屋の中で、最初に最中を作り販売したのが、ここ吉田菓子舗。
看板商品は「巴もなか」。
上生菓子はお城の茶席ご用達です。
一口サイズとちょっと小ぶりではあるんですが、巴最中は沢山入っていて20個入り1,100円と安い。そして日持ちもするので、お土産にもおすすめです。
小ぶりの焦がし皮に、中の餡も粘りのあるしっとり系。
緑茶だけでなく、コーヒーにも合う甘さでお茶うけにぴったり。
初代の味を受け継いでいる。「なつかしい味を」と店に立ち寄る地元のファンのためにも、できるところまで続けたい。と弘冶さんは笑顔で話しを聞かせてくれました。
吉田菓子舗の昔ながらの惣菜ぱんは、どこか懐かしい味がして何度でも食べたくなりました。
また伺いますね。
■吉田菓子舗は、創業当時から会津若松でお店を構え、昭和20年代に七日町から旧市街地の馬場町に移転しています。お店の隣には、明治から続く鰻の名店”えびや” 通りの先には、わっぱめしで有名な”田季野”、歴史的建造物の会津若松市役所などもあり、城下町の風情たっぷりです。
【吉田菓子舗】
住所:福島県会津若松市馬場町1-22
電話:0242-22-0985
営業時間
月~土 9:00~19:30
祝日 10:00~16:00(和菓子販売のみ)
定休日:日曜日
駐車場:なし(目の前にコインパーキングあり)
※営業時間・定休日は変更となる場合があるので来店前に要確認
<< 会津の伝統“絵ろうそく”を「ほしばん」で自分好みに絵付けしよう@会津若松市 | 【閉業】路地裏の隠れ家で手間暇かけたランチ「華うつわ」@福島市仲間町 >>