ふくしまワンデイドライブ

祝・只見線!郷土写真家星賢孝さんと巡る絶景ドライブ旅③温泉・グルメ編

会津

こんにちは、トヨタレンタリース福島 サトウです。

前回までの記事はこちら▶星賢孝さんと巡る絶景旅① ▶星賢孝さんと巡る絶景旅②

郷土写真家星賢孝さんと巡る絶景ドライブ旅、都会では味わえない自然との触れ合いを思いっきり楽しんだあとは、疲れた体を癒やすにはぴったりの温泉や地元グルメをご紹介します!

(※現在の只見線沿線は美しい雪景色です 写真:金山町)

♦2種類の源泉が楽しめる心安らぐ宿

私たちが向かったのは、只見線の会津川口から清流「野尻川」を溯ること約5キロ、金山町玉梨温泉にある大正9年創業の老舗旅館恵比寿屋旅館さん♨へ。家族経営ならではの温かいもてなしが魅力のお宿です。

宿主であり湯守の坂内譲(ばんないゆずる)さんが迎えてくれました。

入り口では恵比寿さまのお出迎えも。実はこの付近の共同浴場の入口や旅館の脇には七福神 の石像がおかれ、お参りしながら湯めぐりが楽しめるんですよ。何だか、ご利益がありそう!お世話になりま~す!

♦「のんびりづくし」「温泉づくし」それぞれの「づくし三昧」

玉梨温泉は山奥の秘湯。都会喧騒を離れて静かな時間を過ごしたい人におすすめの場所です。

受付を済ませ、最初に目にしたのは「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるさんが描いた河童の水彩画。坂内さんにお話を伺うと、目の前を流れる野尻川には河童伝説が言い伝えられていて、以前、水木先生が宿泊した際に描いて残したものなんだとか。先生の作品で、これほど大きく書かれた水彩画は珍しいそう。

案内された客室は、大正時代の建屋の良さをいかしつつ、リニューアルしてモダンなおしゃれな感じに。女子はこういう雰囲気好きですよね♡♡渓流沿いのお部屋なので、新緑や川のせせらぎを眺めながら、日頃の疲れもとれてゆきそう..夕食までゴロ寝しながら、のんびり過ごせました。

恵比寿屋さん宿泊のお目当ては何といっても温泉!実は金山町は「炭酸温泉」や「炭酸水」が湧き出る不思議な町。野尻川を挟んで泉質の異なる二つの温泉が湧き出ています。恵比寿屋さんでは、従来の「玉梨温泉」以外にも「八町温泉」の源泉を引湯、それぞれ別の湯船にかけ流されていて、入り比べができるんです!一度に2種類の温泉が楽しめるなんて贅沢ですよね。(写真:貸切風呂「月と太陽」)

特に天然炭酸泉は珍しく、血行の促進効果が高いほか、美肌の湯とも言われ女性に大好評!体につく細かい泡と39℃前後の湯温でゆっくり温まりました♨湯上がり後も湯冷め知らずで..ポカポカ..


■写真:恵比寿屋旅館

河童伝説にちなんだ「河童の湯」もありましたよ!湯温は43~44℃とかなり熱めですが、ピリピリ感はあまり感じず、ジンジンと身体に染みてくる温かさ。とくに二日酔いに効くらしいです!

♦女将手作りの奥会津郷土料理

女将手作りの「奥会津郷土料理」は、決して派手ではないのですが、その時期ならではの地場の食材を使った体に優しいもの、丁寧に作られたお料理が並びます。奥会津は海から遠く離れた山深い場所なので、海のお刺身はありませんが、わざわざ遠方から買いに来る人もいるほど人気の「玉梨豆腐」や「シン茸の甘煮」「えごまヤマゴボウ」「にしんの山椒漬け」など、田舎ならではの素朴な素材の味を楽しめました。もちろん会津ならではの地酒も揃っています🍶


■写真:恵比寿屋旅館

朝食は2段重箱で出てきます。特に源泉で焚きあげたお粥は、ほど良い塩加減とミネラル分たっぷりで身体がほっとするような味わい🍚美味しさのあまり朝からでもぺろりと平らげてしまいました。ごちそうさまでした!

♦何もしない贅沢な時を過ごす

山の中の温泉地なので、温泉宿以外はお店があまりなくアクセスも不便..と思うかもしれませんが、温泉に浸かり、贅沢に「何もしない」を楽しんで過ごすことで、心も体もリセットされるはず。奥会津の風を感じにぜひ癒されに訪れてみて下さいね。

旅館のご主人坂内さんの裏話!20数年前香取慎吾さん主演の「未成年」、ロケ地は実は金山町で俳優さんやスタッフが恵比寿屋さんに連泊したとの事。坂内さんも出演されていたんだとか。旅館の入り口の壁には出演された方のサインや台本など貴重なものがたくさん!当時の話を聞いてとっても懐かしくなりました♡↓これ誰のサインか分かりますか?

【恵比寿屋旅館】
住所:福島県大沼郡金山町玉梨横井戸2786-1
電話:0241-54-2211

♦昭和にタイムスリップ!ガイドブックにも載ってない人気の食堂とは?

恵比寿屋旅館のご主人のすすめで、地元の人しか知らないんじゃないかなぁ…というお店に連れて行ってもらいました。その名も「本屋食堂玉小前(ほんやしょくどうたましょうまえ)」!本屋と食堂?店内が気になる~??「企業組合おく愛ズ」って地元愛を感じるネーミングだなぁ♡

一見何屋さん??と店内に入ると、壁一面に昭和のスター達のシングルレコードのジャケットがびっしり飾られ、BGMは懐かしい歌謡メドレーが流れています♪あ!聖子ちゃーん♪

映画ののポスターやアイドルのグッツなども飾れていて博物館みたい!

ここは食堂なので、カウンター席と、テーブル席、奥には小上がりもあります。

世代によってはお宝のような空間かも…

♦食べ応えのあるメニューがズラリ!

肝心の食堂のメニューはこちら!思いのほか何でも揃っていて中々のボリューム!今回は迷うことなく、坂内さんのおすすめを注文!

「香味エゴマ塩ラーメン」香味野菜のダシをしっかり取ったというスープは思いのほかあっさり系。エゴマ豚のモモ肉を使用したチャーシューがデカ!生姜焼きみたい!!

自家製タルタルソースをたっぷりつけて食べる「鶏南蛮定食」は、男性も満足できるボリュームたっぷりなメニューです。女性でも意外にいけるかも..😅

具だくさんの「特製担々麺」は、見た目よりも程よい辛さで食べやすい!温泉卵でまろやかにして食べるのがオススメなんだとか。

ご飯のお変わりも自由です。食べ盛りの若い人には嬉しいですよね。

昔なつかしいマンガ本も沢山あるので、お客さんは注文を待ってる間も自分の世界を楽しんでましたよ。
※お客さんの許可を得て写真を掲載しています

♦地域への想い..

店主の目黒祐一さん。理容美容師免許を持ち、休日はヘアサロンを営んでいる異色の持ち主です!
お店を立ち上げるきっかけは、限界集落とも呼ばれる金山町で、地元の人が集まれるような憩いの場を作りたかったから。店内の雰囲気づくりも、地元の高齢者が気軽に集まり、青春時代を思い出してもらえれば…目黒さんの地域を想う気持ちが伝わってきます。

また数年前からは奥会津の観光資源「姫ます寿司」を復活させるなど、さらに奮闘されています。姫ます寿司は人気ですぐ売り切れてしまうため、只見線のファンからは幻の駅弁と言われるまでになっているとか。次回は食べてみたいな。

お店は廃校になった玉梨小学校前だからというのと、以前は本屋をやっていたから「本屋食堂玉小前」と言う名がついたそうです。地元の方との触れ合いも楽しめる、なんといっても昭和にタイムスリップしたような本屋食堂玉小前に是非立ち寄ってみて下さいね。

■写真:旧玉梨小学校

恵比寿屋旅館のご主人曰わく「何もないから住民ひとりひとりの個性が際立つでしょ。(笑)一度の出会いでどっぷりはまり、またここに帰ってきたくなる人も多いんですよ」只見線は列車の本数こそ少ないですが、沿線の町で絶景の撮影ポイントを探したり、ガイドブックにも載ってないような地元グルメがあったり、夜は温泉に浸かってと、何もないからこそ身も心もゆっくりできるのが魅力だと思います。人間味あふれる奥会津の旅は年明けも続きます。お楽しみに..

【本屋食堂玉小前】
住所:金山町大字玉梨字川下居平1460
営業時間:11:00~14:00(都合により夜営業有り)
定休日:火曜日(祝祭日)
電話番号:0241-544-5080


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